【ゲーム感想】『二ノ国 白き聖灰の女王 REMASTERED』が面白い!DL版なら2019/09/30まで10%オフ!
- 2019.09.27
- ゲーム

例年9月は新作ゲームの発売が目白押しでゲーマー諸兄は財布の紐がついうっかり緩んでしまわないか気がかりではないだろうか。
今年は消費税の増税も目前に迫ってきており、ゲーム購入の取捨選択をしている頃合いだと思われるが、もしRPGに選り好みをしないのであれば是非購入を検討してほしいゲームがある。
レベルファイブ×スタジオジブリがコラボして作り上げた名作『二ノ国 白き聖灰の女王 REMASTERED』だ。
完全新規作品ではないが、完成度の高いゲーム性に加え新規の方には優しいDLC全部入りという豪華な仕様に加えて、2019/09/30までPS4版、Switch版ともに10%オフという良心的なお値段で購入できるので、これから魅力を語っていくとともに、興味が少しでも出てきたのであれば是非とも手にとってみてほしい。
ニノ国の良いところ
スタジオジブリによる圧巻のアニメーション


本作を語る上で避けて通れないのはあのスタジオジブリがアニメーションを手がけているということ。そのクオリティは言わずもがな。
ファンタジーな世界観と実にマッチしており、ストーリー進行上で頻繁に挿入されていることもあり、満足度は非常に高いものだった。スタジオジブリファンというだけでも本作をプレイする価値はあるだろう。
イマージェンの育成・収集要素

ストーリーを進行していくとイマージェンと呼ばれるモンスターのような存在と共に心を通わせて旅をしていくことになる。
彼らは親しみやすいポップなデザインで、時に主人公たちの前に立ちはだかる敵として現れ、時に心強い仲間として活躍をしてくれる。
1人の味方キャラクターにつき最大3体まで登録して戦闘に参加させることができ、それぞれ特色は異なる。イマージェンは強力だが戦闘フィールドに留まっていられる時間は限られるため、上手く切り替えながら戦うのがコツだ。
ストーリーをさらに進めると戦闘後に仲間にできるようになり、その条件も難しくないのでレアなイマージェンを求めて何時間もフィールドを彷徨うようなことはないので、良心的なゲーム設計だと思う。

レベルの条件を満たした上で特定のアイテムを与えると進化させることもでき、より頼もしくなっていく(レベルアップの際、レベルは1になる)。
育成、強化、収集という要素はまるで名作『ドラクエ5』や『ポケモン』のようで楽しい。
レベルファイブによる広大な世界観の作り込み



広大なフィールドが広がっているだけの世界ではなく、ファンタジーな世界観に適した優しいタッチのアニメーションCGが目を引く。
PS2版『ドラクエ8』の見事なアニメーショングラフィックで彩ったのも、何を隠そうレベルファイブだった。アニメーションとゲームの融合を遜色なく発揮しており、スタジオジブリとのコラボレーションは大成功したと言えるだろう。
ニノ国のイマイチなところ
仲間のAIが賢くなく、すぐにやられる
いまひとつだったな、と感じるのは仲間が戦闘で活躍する場面が少なかったことだ。
MPを湯水のように消費し、目を少し離して目前の敵に集中していると2人の仲間が倒れていたり、ボス戦では実質プレイヤーキャラ一人が戦っていたり、なんてことも珍しくなかった。仲間との連携を感じられるのは戦闘を除いてストーリーだけ、というのは少し寂しい。
物語が全体を通して御都合主義的
設定の矛盾について多少は目を瞑るようにしているが、それにしても本作は御都合主義的な展開が目立つ。
心理的な駆け引きや手に汗握る展開などはほぼ無いと言っていい。シナリオよりもテンポの良いゲーム性を好むプレイヤーには良いかもしれないが、面識のほとんどない少女の家に魔法で鍵を開けて入り込み、家に入ってお咎めなしだとか、敵の親玉がどこか手を抜いて主人公たちに襲ってくるなどのイベントが散見された。
良く言えば主人公が世界を救うまでの王道的なストーリーで安心できるが、裏を返せば主人公たちにとって出来過ぎた展開で物語として起伏が緩やかで、この点は好みが分かれるかもしれない。
起用された俳優の演技の差に違和感
キャラクターの声優を担当しているのはほとんどが俳優だ。
俳優がいけないというつもりは毛頭ないが、演技の上手い俳優と、そうでない俳優の差が大きい。たとえば主人公のオリバーや仲間になる少女のマルは年頃の活発な少年少女らしい振る舞いだが、主人公の母親の演技がどこか上の空に聞こえたりして違和感を感じた。
全てのキャラクターが魅力のある演技が出来ていたかというと疑問を感じたというのが正直な感想だ。
総じて満足度の高いゲーム
イマイチだった点もあったが、それを補って余るほどの魅力を感じたのが、本作『二ノ国 白き聖灰の女王 REMASTERED』だった。
ぼくはSwitch版を購入したので携帯機で据え置き機並みのゲームをプレイできたこともあり、とても満足した。PS4版は購入していないので画質の比較はできないが、画質の前に「ゲームとして面白いか」が最重要のステータスであることは疑いの余地はない。購入を迷われている方、最新作のプレイが落ち着いたらで良いのでぜひ手にとってみてほしい。

二ノ国 白き聖灰の女王 for Nintendo Switch -Switch

-
前の記事
IT未経験なら、派遣は嫌だという考えは捨てよう 2019.09.25
-
次の記事
『FGOAC』のガチャ確率不具合対応が酷すぎる。返金対応ぐらいしなさいよって話。 2019.09.28