【ゲーム感想】コードヴェイン感想。ゴッドイーター×ソウルシリーズという罪な組み合わせ。
- 2019.10.08
- ゲーム

9月にはとんでもない化け物が隠れ潜んでいたようだ。
ほとんど予備知識なしで買ったのだけど、大当たり。
本作『コードヴェイン』の感想を書いていきたい。
『ゴッドイーター』シリーズと『ソウル』シリーズが好きならマストバイ。
『ソウル』シリーズが苦手だったという人も遊び易く作り込まれているのでオススメ。
両方とも知らないという人に向けてこの手のゲームを簡単に説明すると、探索型のRPGだ。
ユーザーの技量が問われるという意味で向き不向きが分かれ易いタイプでもある。
しかし本作はオフラインでも攻略で手詰まりにならないよう仕組みが充実しているので、迷っているなら是非購入を検討してみてほしい。
コードヴェイン

本作の見どころ
リスポーン時間が短く、ストレスがない
この手のゲームでプレイヤーが理解する基本はいたってシンプルだ。
①死亡する
②学習して敵やフィールドのギミックを理解して攻略する
この2つを繰り返すだけ。
プレイヤーが死亡するとローディング画面に遷移し、セーブポイントから再開となる。
このロードがわずか3秒というのは本当に驚いた。
10〜20秒でもストレスを感じたぐらいだったが、本作はリスポーン時間が短いので全くストレスにならない。
この快適さがゲームへの没入感をより高めている。
バディが優秀。オフラインでも手詰まりになり辛い。

『ソウル』シリーズが苦手だという人にも安心してオススメできる理由は、共に連れて行けるバディがとても優秀であるということ。
敵の攻撃はよく避けてくれるし、主人公が回避に専念している隙に攻撃してくれたり、主人公が倒れても蘇生させてくれることもある。
バディのおかげで攻略難度はグッと下がっているのでサクサクと探索ができる。
裏を返せばバディが優秀すぎて攻略が単調なものになりがちだと感じるプレイヤーもいるかもしれない。
その場合は同行させないこともできるので、コアなゲーマーは縛りプレイを楽しんでみても良いかもしれない。
主人公サイドの仲間たちが皆善人

主人公を支える心強い味方は吸血鬼(レヴナント)と呼ばれる人類を脅かす存在でありながら、驚くほど良く出来た人格者ばかりだ。
仲間想いのヤクモ、吸血鬼を救うため研究を続けるルイ、幼い弟を護るため時に非情にもなるミアなど吸血鬼というステータスを除けば癖のない、万人に受け入れ易いキャラクター造形をしている。

彼らがなぜその人格を形成するに至ったかは物語の進行によって明らかになる。
一度に説明をするのではなく、無理なく小出しにエピソードが語られることもあって理解に困ることがないのは好感触。
反面、主義思想が高潔で泥臭さがないと抵抗を感じるプレイヤーもいるかもしれない。
泥臭いシナリオを求めると肩透かしを喰らうが、この『ゴッドイーター』のノリが好きだというならきっと魅力を感じるキャラクターと出会えるはずだ。
雑魚は弱く、ボスは手強いというゲームバランスの良さ

雑魚は弱く、そしてボスは強いというのは一見極端なバランスに映るかもしれない。
探索はし易いが奥で待ち受けているボスが手強いというのは探索のメリハリをつける上で大切なことだ。
ボスは高火力な攻撃を繰り返すが、これを学習し攻略することこそがこのゲームの醍醐味なのだ。

ボスを倒すと「Greater Lost was Dispersed」の文字が表示される。
いかにも『ソウル』シリーズライクな演出が憎い。
そしてボスが強ければ強いほどその達成感は大きい。
だからぼくはこの手のゲームをやめられないんだな、と思う。
本作のイマイチな点
キャラクターエディットが細かく設定できる反面、搜索中は素顔が見られないもどかしさ

プレイヤーが操作するキャラクターのエディットは実に多岐にわたる選択が可能だ。
体格・髪型・顔つき・目つき・眉毛など、それぞれの細部まで作り込みが可能でアニメに出てくるキャラクターのような凝った作り込みも不可能ではない。

しかし悲しいことに、物語の設定上マスクを装着しないと外を満足に出歩けないため、顔の半分が覆われた状態で探索を行うことになる。
折角凝ったキャラクターエディットを行ったところで拠点を除き顔の全体を見ることができないのはもどかしさを感じた。
攻略順序がほとんど一本道に近く、探索の自由度が少ない。
主人公の選択によってエンディングが分岐するマルチエンディングを採用しているが、攻略の順序はほとんど一本道に近い。
物語を進行しないと先のエリアに進めないのは探索の自由度を狭めているようで勿体ない。
キャラクターと交流を深める仕組みがやや面倒
キャラクターと交流を深めるには嗜好品と呼ばれるアイテムを渡すことで数値化された親密度が上がっていく。
親密度が上がったキャラクターからはアイテムを受け取ることが可能だが、この仕組みがやや面倒だと感じた。
レアリティの高いアイテムを貰うための親密度は高めに設定されているのに対し、嗜好品を渡しても親密度の上がり具合は少ない。
そしてバディとして同行しているにも関わらず親密度は一切上がらないことに対して疑問を感じた。
モノを上げないと親密度が上がらないってなんだか現金な奴らである。
メインキャラクター:イオの出番が少なく存在感が薄い

主人公の従者でもあるイオという少女がいる。
物語を進行させるとバディとして同行させることが可能なのだが、ストーリー上のムービーにはほとんど出番がないので存在感が薄い。
個人的には高い中距離攻撃に加え蘇生能力付きで小回りが利くという破格の性能を持ったキャラクターで最後までバディとして付き添ってもらっただけに、この出番の少なさはどうしても納得できなかった。

余談だが、本作では拠点に温泉があり、混浴というあざとい演出。
温泉に浸かるイオと寝起きのイオは高破壊力なので彼女のファンは必見。
総括
『ゴッドイーター』シリーズと『ソウル』シリーズという罪な組み合わせのゲームだった。どちらも好みならマストバイ。
ソウルシリーズで心折れてしまった方でも難なく楽しめる逸品。
あわよくば本作で『ゴッドイーター』シリーズや『ソウル』シリーズに興味を持ってプレイしていただけたらこの上なく幸いだ。

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